投資家として開始した勘違い野郎だった頃の話を少し書きます。
以前、【株の目覚め】を書きましたがその続きです。私は会社を辞めてデイトレーダーになりました。当時は株売買は今のように手数料無料ということはなく一日でいくら、という料金体系が用意されていた程度で毎回のトレードで手数料が発生していました。そんななか、チャート分析や業界分析など初心者が行う程度の分析のみを頼りにツワモノだらけの市場に打って出たのです。
まあ、毎日つらいこと、つらいこと・・・。最初の頃こそ買って売ってを数分毎に繰り返していれば数千円程度であれば積み重ねることなんて容易だろうと思っていたし、そのようにうまくいくときももちろんありましたが、素人の少額デイトレードなんてほんとに勝ち目がなく、日に日に資金と精神を削られていきました。それでも半年程度は頑張っていたんですが毎月数十万は確実に減っていきました。当時は日経平均は18000円程度だった記憶があります。
仕事をしていない中、収入どころか現金を減らしていくという生活が10か月程度続き、ついにギブアップ。。資金はだいたい500万程度なくしました。当時愛読していたのは、【デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術】です。非常に良本だと思いますがなんせ自分にはできませんでした。技術とたぐいまれな精神力が必要だと思いますので正直、普通の人は無理でしょう。数日のスイングトレードくらいであれば今の上昇相場であればできるかもしれないですが、現在のバブルっぽい上昇相場でさえ、デイトレードだったとしたらまったく勝てる気はしません。というか、あの頃からその500万を普通に株を買って放置してたら、と思うことがたまにあります。だって、当時デイトレードで三菱重工とかもやってましたが、1株400円くらいでしたからねー。で、今4000円・・・。500万買って今まで持ってたら5000万ですよ。普通に株を買って放置し、仕事して貯まった金でまた株を買い放置、というのをしていただけで今は億近くなっていた可能性がありましたね、ほんと。
そこから、普通にサラリーおやじに戻り、コツコツと仕事をしながら個別株を少しだけ買って放置する、程度のことを10年程度続けていました。~続く


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